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養子縁組で相続がめちゃくちゃに?認知症の親が原因となる相続トラブルの実態!!
養子縁組で相続がめちゃくちゃに?認知症の親が原因となる相続トラブルの実態
「相続はまだ先の話」と思っていませんか。ところが、認知症の親と養子縁組が絡むと、相続は一気に“めちゃくちゃ”になることがあります。兄弟の知らない間に養子縁組が成立していた、介護していた人が突然相続人になった――こうした事例は決して珍しくありません。認知症=無効と思われがちですが、現実はもっと複雑です。本記事では、実際に起きやすい相続トラブルの実態と、その背景にある落とし穴をわかりやすく解説します。
目次
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なぜ養子縁組で相続が一変するのか
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認知症の親がいるとトラブルが深刻化する理由
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【実例】養子縁組で相続がめちゃくちゃになったケース
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養子縁組は無効にできる?争点は「意思能力」
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トラブルを避けるために今からできること
1. なぜ養子縁組で相続が一変するのか
養子縁組は「家族関係の問題」と思われがちですが、相続では極めて強力な効果を持ちます。法律上、養子は実子と同じ相続人になるため、相続人の人数や相続割合が一気に変わるのです。
たとえば子どもが2人だけだと思っていた相続に、養子が1人加わるだけで、各人の取り分は大きく減ります。しかも養子縁組は、届出さえ受理されれば成立します。その結果、他の家族が気づいたときには「もう相続人が増えていた」という事態が起こりやすく、これが相続トラブルの火種になります。
2. 認知症の親がいるとトラブルが深刻化する理由
親が認知症になると、相続トラブルは一段と複雑になります。多くの人は「認知症なら養子縁組は無効では?」と考えますが、実際にはそう単純ではありません。
問題になるのは、養子縁組をしたその時点で意思能力があったかどうかです。軽度の認知症であれば有効と判断されることもあります。このグレーさが、家族間の疑念や不信感を強めます。「だまされたのでは」「利用されたのでは」という感情がぶつかり合い、話し合いが成り立たなくなるのです。
3. 【実例】養子縁組で相続がめちゃくちゃになったケース
実際によくあるのが、介護をしていた第三者が養子になっていたケースです。親の死後に戸籍を調べて初めて養子縁組を知り、兄弟が愕然とします。
また、再婚相手の連れ子が養子になっており、想定外の相続人が現れることもあります。こうしたケースでは、「親は本当に理解していたのか」が争点になりますが、証拠が乏しいと泥沼化します。結果として、相続は何年も終わらず、家族関係まで壊れてしまうのです。
4. 養子縁組は無効にできる?争点は「意思能力」
養子縁組を無効や取消しにできるかどうかは、多くの人が気になる点でしょう。結論から言えば、簡単ではありません。
医師の診断書や当時の生活状況などから、意思能力がなかったことを立証する必要があります。しかし「認知症の診断があった」だけでは足りず、裁判所は慎重に判断します。そのため、「無効にできると思っていたのに認められなかった」というケースも少なくありません。この現実を知らずに争うと、精神的・金銭的な負担が想像以上に大きくなります。
5. トラブルを避けるために今からできること
相続トラブルを防ぐ最大のポイントは、「後から争わなくて済む状態を作る」ことです。認知症になる前に遺言書を作成しておけば、養子がいても相続の方向性を明確にできます。
また、家族で早めに話し合い、養子縁組の有無や意図を共有しておくことも重要です。問題が起きてから動くより、起きる前に備える方が圧倒的に負担は少なくなります。「うちは大丈夫」と思っている家庭ほど、注意が必要です。
まとめ|「うちは関係ない」と思った今が、実は一番危ない
養子縁組と認知症が重なると、相続は一気に複雑になり、家族だけでは解決できない問題に発展しがちです。
多くのトラブルは、「知らなかった」「まだ早いと思っていた」ことから始まります。そして、気づいたときには修復が難しい状態になっています。
もし
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親が高齢で判断力に不安がある
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養子縁組の可能性が少しでも頭をよぎる
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将来、兄弟で揉めたくない
そう感じたなら、問題が起きる前に一度整理しておくことが何よりの対策です。
個別の事情によって取るべき対応は大きく異なります。「自分のケースではどうなるのか」気になる方は、早めにご相談ください。
相続が“めちゃくちゃ”になる前に、冷静に整えるお手伝いができればと思います。
